今井の技術者建設産業再生懇談会に参加

2005年07月19日

CAD 利用方法

 現場の施工でどのようにCAD等を利用しているかについて発注者より問い合わせがありました。地場建設業者なりの意見をのべました。

 そういえば、前にこんな意見ものべました。 電子納品ソフトの値段  CADといっても高額の専用CADからフリーソフトまでいろいろあります。問い合わせ内容は、土木現場で、CADにより施工予定の物を立体的に表現したものをどう利用しているかだったので次のように答えてみました。

1.一般的に、建築系CADは低予算5万円くらいで簡単に立体化・着色できるものがあります。土木系CADは比較的高額(何十万)です。土木現場では、国道とか橋の設計で景観を考慮する場合に使用しているようです。また大土量の計画時(例えばゴルフ場)などに使用しているみたいです。

 2.地場建設業者においての利用状況 弊社では下記のようにCADを利用しています。

*使用CAD等について

 ・立体的な提案は現状では、設計コンサルタントのほうが多く、施工業者としては利用機会がすくないと思われます。・使用機会が少ないので高額なものは導入できません。

・弊社では測量専用ソフトも導入していますが、その立体化機能も鳥瞰図レベルで、参考に見るというくらいです。

・できるだけコストのかからないものを導入。現在はフリーソフトのJWCADを使用。JWCADの2.5D機能(簡易3次元)を利用している。・2.5Dとはワイヤーフレームにより立体に見せる機能です。

・フリーソフトでもバカにしたものでなくいろいろな角度から物をみれます。これによりイメージが具体的になります

・一番説得力のある角度の図面を選び、それに着色をしたり、写真に配置したりしてプレゼンを行います。

・弊社においては、やはり土木より建築での利用機会がおおいです。建築の方が標準化しやすいためと思われます。

 *現場施工時について

 ・コストの面で、複雑な干渉具合(斜めに交差する等)を検証できるようなCADは導入できないので立体による先行思考は殆どありません。

・当たり前の事ですが、平面・縦断・横断の3図面を用いて施工する事が基本になります。

・現場の平面・縦断・横断を技術者の頭で理解した後、立体化する事になります。

・この立体化すると言うことは技術者の頭で考えている事が、間違っていないかの確認になると思われます。

・わざわざCADで立体化せずに頭のなかの出来上がりイメージで十分な人はそのまま施工します。

・弊社の場合は、特に端部取り合わせ時に問題が生じる場合が多いと思われるので、その時に図面化し発注者と協議致します。

・施工上での一番の利点は、出来上がりイメージがよくわかるので手戻りが少なくなるということです。

・工事途中・完成時の提出書類として、平面よりは説得力が出る場合も予想されます。



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