2005年08月22日
土木現場 パイプ内部 土砂除去1
林道現場の暗渠パイプに詰まった土砂の除去に非常に苦労しました。既設の暗渠管で径600です。今回の工事で下流側に約60m、暗渠パイプを新設するので、どうしても上流側の既設暗渠管内部の土砂を除去しなくてはなりません。最初は入り口と出口が少し埋まっているのだろうと思っていました。でも実際は既設暗渠管80mの全部に土砂が詰まっていたわけです。昨年の連続台風で出口が埋まり、入口から次々と土砂が流入して、ぎっしりとパイプ内で詰まってしまったようです。
水の入口(上流側)です。全く入口が見えません。入口部をバックホウで掘削し、パイプ内部を手掘りで約1.5m程度掘ってみました。なにか管全体にぎっしり土砂があるようです。悪い予感がします。
水の出口(下流側)です。全く出口が見えません。かなりの量の土砂で埋まっています。出口が完全に塞がれた状態です。バックホウで出口(下流側)を掘り出します。
この時点では悪い予感はしましたが、どうせ入口・出口付近だけだろうと、かなり楽観的に考えていました。しかし予想は完全に外れ、以下の作業日報のようになってしまいました。
Φ600パイプ内部 土砂除去作業日報
8/10(水)午後 上流側を約1.5m手堀りし、高圧洗浄機にて水を流してみる。全く変化無し。鋼管をバックホウで突っ込んでみる。鋼管が曲がりそうになったので方針変更、下流側より作業することにする。高圧洗浄機で下流側より水を噴射、あっさり5m分の土砂が流出。直接水の当たらないところはびくともしない。 累計6.5m/80m除去完了
8/11(木) 竹を調達しそれをつないでいき、詰まった土砂の末端に水を直接当て、土砂のバランスを崩して水ごと下流側に土砂を流す方法を行う。竹の先には、洗浄機の先を固定した。順調に土砂が除去されて25m程度進む。土砂が詰まっていないフリーな側なのでおもしろいほど土が出ていく。累計31.5m/80m除去完了
8/12(金) 昨日と同様に下流側から土砂除去作業。本日で作業完了さす意気込みだったが、思ったより除去距離が伸びなかった。約15m程度。先端にかかる力が大きく、洗浄機の先が破損。竹を針金で固定していたが、強度的に持たず3回ほど組んだものがバラバラになってしまう。これ以上の距離は竹等では無理と判断。パイプ内部に入っての確認は、酸欠のおそれが考えられるので、やらない事にした。累計46.5m/80m除去完了
8/13(土) 盆休みだったが昨日、現場で相談し本日も除去作業する事にした。気分を変えるのと、残80.0−46.5=33.5mなので上流側より鉄管を押し込み、それを動かして土砂を緩める作業を行ってみる。目的は土を緩める事で、土砂が流れ出てしまう事。結果は、鉄管は入るが土砂の中で連結部が移動中外れてしまい、目に見える効果はなし。鉄管内に水を流入させるが、びくともしない。全体的に土砂が湿ったかもしれないという程度。落胆しつつ、盆休みを迎える。本日0.5m。累計47.0m/80m除去完了