2005年10月15日
工事測量作業について
最近は工事の施工測量、位置出し が本当に楽になったと思います。
CAD(フリーでもすばらしいものがたくさんあり)が普及してきて、設計よりCAD・DATAがそのまま流れてきます。流れてきた図面が正確に現地測量したもので予定構造物の平面形状がしっかり書かれたものならば、そのまま施工DATAになります。つまり平面図が現場というわけです。
平面図が現場となると、CAD上で角度・長さを測定できます。また必要な位置の座標化が簡単にできます。殆ど測量知識がなくても可能です。延長点計算、交点計算、幅杭計算、他、何も知らなくてもクリックだけで座標決定できます。
今は施工業者のほとんどが座標測量を行っていると思います。逆計算プログラムを使用して現地に施工に必要な位置出しを能率よくできます。
あっさり書いてしまいましたが、CAD上で座標を決め現地にその位置を出す事は非常に簡単になりました。でも一番重要なのは図面と現地の照査能力です。現地と合っていない図面で座標を決めても全く無意味です。そして基準となる測量点の精度確保も重要です。このあたりはやはり経験と技術が必要です。またどのタイミングでどんな測量をすべきかを段取りできる力が求められます。
測量の段取りの悪い現場は、現場の生産活動がダウンします。ダウンが続くと目標利益の達成に影響します。現場にとって測量はかなり重要なのです。