愛媛県の電子入札運用基準土木現場 運搬の苦労1

2005年09月13日

公共工事品確法で零細企業・今井工務店はどうなる?

 公共工事品確法の運用を示す基本方針が8月末に閣議決定されたようです。これにより国から地方の自治体にその運用が渡されたということになります。

 これからは、「良いものを安く」調達する事が発注者に求められ、1部で見られる、「安ければよい」はなくなるということです。また技術力評価を反映させた制度(入札・契約)が広がっていき、受注者も結果として価格と品質への責任を負うようになってくるということです。そして各業者の技術力向上が建設業で生き残る道になってくるということです。

 そういうわけで、最近特に「技術力向上」という言葉をきくのですが、弊社のような零細企業の公共工事における技術力向上とはどのようなものなのでしょうか。

 公共工事、特に土木工事はきっちりとした仕様が決められています。年々、仕様書のページ数が増加しているようですし。だから同レベルの業者が施工すれば、誰が施工しても標準的なものが出来上がるようになっていると思います。大手・中小・零細建設業とも長年このような背景で成長してきたといえます。

 大手建設会社などは公共工事発注者に評価されるような技術を研究・開発し評価もされていると思いますし、中小建設会社でも努力され、大手に負けないすばらしい技術を開発されているところも多いと思います。でも零細レベルになるとどうなのでしょうか。全ての小さい業者さんがそうだとは言えませんが、なかなか苦しい状況ではないでしょうか。やる気があっても資金がない、考えてもいない、最初からやる気がない等いろいろ理由はあると思います。でも結果として、技術による差別化がほとんどないので、価格だけの競争となっている事も多いようです。

 弊社も目標としては、新技術を開発して他社との差別化を図りたいとは思っています。しかし現実はいろいろな面で難しく行動していません。そういうわけで、弊社は、今のところ公共工事における技術力向上は請負の基本に戻り、とにかく仕様を守り、設計と間違ったものを絶対つくらない事を貫いていく態度ではないかと思っています。そうすることで各工事の工事成績評定が上がり、結果としてその平均点も上がっていく。零細企業においては、その積み重ねが信用になり、公共工事における技術力評価につながっていくのではないでしょうか。自分の会社の現状を考えてみると、それしか方法がないようです。またそうしていかないと、弊社なんかは公共工事から確実に淘汰されていくと思えます。

 

 

  



imaik1 at 17:07│Comments(0)TrackBack(0) ◆雑感日報 

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