2005年09月16日
土木現場 運搬の苦労1
土木現場の運搬(材料など)に苦労しています。写真は山崩れ(昨年の台風による)復旧現場です。この現場のメインの運搬手段はケーブルクレーン(ワイヤー)です。荒っぽいロープウェイをイメージしていただければよいと思います。ケーブルクレーンの最大の難点はそのワイヤー線下しか材料が下りないところにあります。普通クレーン車は好きなところへ材料を下ろせます。だったらクレーン車を配置すればよいではないかと言われそうですが、山の斜面なので車が進入できません。ケーブルクレーンしか設置できない現場だということです。これがいろいろな苦労を発生させてくれます。
8月末の現場状況です。基幹のコンクリート構造物が完了し、その間を水路でつなぐ工事の段階に入りました。水路のわきを埋め戻す土もちゃんと置いてあります。
ところが9/6に台風14号がやってきました。そして見事に土を流出させてくれました。施工中の構造物に被害はなかったのですが、使用予定の土がなくなってしまいました。これは、作業上大問題です。土を戻す手段がワイヤーしかないからです。ワイヤーでは土が線下しか下りません。想定外の人力作業が、かなり発生することになりそうです。人力とは要するに手作業です。手作業はすぐ疲れます。(機械は燃料あるかぎり、また故障しなければ動きます。機械はバテません) 疲れますから機械に比べて進捗が落ちます。現在その予想に対して、担当主任は懸命に対応策を考慮中です。
遠慮なく土を流してくれました。災害というものは、こちらの都合を全く考えてくれません。