2005年09月17日
土木現場 運搬の苦労2
前回に続いての運搬の苦労2となります。今回は、林道現場です。前回の土木現場 運搬の苦労1は山腹工についてでした。山腹工では、運搬の苦労(施工場所まで歩いていくしんどさも有り)は最初から最後までずっと続きます。それと比較すると、今回の林道の場合ひとつの種類、施工箇所だけなので はるかにましですが、やはり苦労していますので記事にしてみました。
写真で「黒いもの」が見えますが、これは工事に使う砕石(30mmくらいの石)を施工箇所に運ぶための仮設パイプです。写真左下隅が施工位置、右上隅が車で行ける最終点です。施工ではこの最終点から施工位置まで如何にロス(材料・時間)なく材料を運べるかを考えなくてはいけません。
仮設パイプ下側から見上げた状況です。重機で砕石を投入しています。パイプ先から砕石が機関銃で打ったように出てきます。危ないので穴を掘り、砕石が溜まるところをつくります。当然、砕石が出終わるまでは近くに寄りつけません。当たり前の話ですが、物は上から下に落ちます。砕石をコストをかけずにより近くまで運搬するための仮設です。もちろん落下地点から施工箇所までは、重機運搬です。
砕石は小さいので仮設パイプで流せる事ができますが、栗石(15cm程度)は、大きいのでパイプが壊れてしまうため、この仮設は使えません。この場合は直接、道よりダンプアップします。栗石が転げすぎないように土堤を作り、作業員が待避してから落とします。悲しい事に山の途中で確実に栗石が引っかかります。それを途中に配置した重機で落とし、やっと下に到達です。別な重機でそれを拾い集め施工箇所まで自走して運搬していきます。
苦労して材料を運搬して施工している構造物がこれです。砕石はパイプの巻立て、栗石は鋼製枠の詰石として用います。
条件のいい場所は、ダンプ→重機→施工箇所で済みますが、このような場所では別の手間が発生し、時間とコストが通常よりかかります。これを「運搬の苦労」と言ってみました。でも山腹工ほどの苦労ではありません。苦労の期間がわずかだからです。それにもうすぐこの施工箇所は完了です。
トラックバックURL
この記事へのトラックバック
この記事へのコメント
褒めて頂きありがとうございます。これからも、できるだけ写真を使い、状況をわかりやすく伝えていきたいと思っています。
トラックバックのご挨拶
トラックバックお願いします。
私のブログにも、遊びにきてくださいね。
http://blog.livedoor.jp/utukusiijinsei/