・・・・・林道開設

2006年08月30日

愛媛県森林土木協会表彰受賞

 公共工事がめっきり減ってしまい日々寂しい思いをしていますが、そんななかで「愛媛県森林土木協会表彰」を頂く事ができました。弊社施工の工事を評価して頂き大変光栄です。この場をおかりして、お礼申し上げます。

 「優秀 木材使用林道工事」という部門で、西条市丹原町地区・臼坂黒谷線開設工事で受賞する事ができました。私が現場監督をした現場でございます。

 私は、今でこそスキだらけではありますが、住宅営業に係わっております。しかし、本質は崩れている山などを見ると、すぐに「どのサイズの重機を入れる、どういう工事段取りを組んでやろうか」などと考えてしまう典型的な「土木君」のままだと思います。

 少し思い出に耽ります。今の時期、毎日暑いと文句を言っておりますが、この現場施工中はとにかく「寒い!」の一言でした。どれくらい寒いのかと申しますと、まずくちびるが凍るような感じで、まともに喋れない時がある。鼻水が凍る。車が横倒しなるのではないかというくらいの風が結構吹く。土が凍って重機でも掘れない。重機のキャタピラが凍って走行できない。寒すぎて測量作業が連続で出来ない。このように、とにかく厳しかったです。(寒い地方の方には笑われそうですが)寒すぎて腹が立つという感じでした。

 それでもなんとか現場を予定内で完了でき、本日「愛媛県森林土木協会表彰」を結果として頂けたのですから、今となってはいい思い出です。本当に「現場はかわいい」と思います。どうもありがとうございました。 受賞者名簿受賞者一覧表

 

 

 

感謝状

 

 

 

 

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2006年03月14日

3月半ばに積雪15cm!林道また作業ストップ!

 さて、ブログの更新が止まっていました。実は担当している現場がピークを迎えていまして、余裕がなくなってしまいました。まあ3月はこうなるだろうと予想はしていましたが。今月は投稿数が減りそうです。

 さて私が現在、担当している現場は林道です。下の写真のようになってきました。

丸太伏工1丸太伏工2

 

 

 

 

 丸太伏工と言います。車で走行中の目の高さに草が生えないようにし、運転者の安全な視線を確保するのが目的のようです。間伐材の有効利用ということで、新しく採用された工法です。どうも県下では初めてらしいので、施工者・発注者とも考えながら施工しています。なかなか良い感じは出ていると思いますね。

横断側溝

 

 

 

 

 横断溝といいます。写真ではシートをかけていますので、何の事かよくわからないと思いますが、道路の路面排水をするためのものです。

 このように、完成に向かって順調に工事が進んでいたのですが、また雪がふりました。積雪15cmです。ダンプも走行不能になってしまい、作業ストップです。下の写真は雪嵐です。朝はやる気満々でしたが、天候には勝てません。現場を9時半に引きあげました。明日以降の作業への影響が心配です。雪の嵐

車が横揺れするくらいの風が吹いています。とにかく寒いです。気温 0度くらいと思います。寒いのは身体にこたえます!これで最後にしてほしいですね!



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2006年02月06日

春はまだ遠い?雪で現場がまたストップ!

 まだまだ寒い日が続いております。私は寒いのが苦手(大きらい)なので、冬の間ひたすら春を待ちこがれながら毎日を過ごしております。そんな中、2月4・5・6日の3日間、 「伊予路に春を呼ぶまつり」として有名な「椿まつり」が斎行されていまして、会長・社長・私の3名で昨日お参りに行きました。業界が不景気なので、こうなったら「商売の神様、お椿さんにお願いするしかない!」と思い、お参りしたわけです。もちろん、その前に自分達のがんばりが第一に必要ということは十分にわかっております。

 さて、「伊予路に春を呼ぶまつり・椿まつり」に昨日参拝し、気分を新たに本日・月曜日をむかえ、標高700mの林道現場にやるき満々で向かいました。年末年始の寒波により、お正月をはさんで約1ヶ月間、完全ストップだった林道現場です。1月の10日頃からやっと現場再開でき、毎日積雪に怯えながら、なんとか作業してきて最近調子が出てきたところです。

 現場途中の市道の状況を見ながら、ある程度予想はしておりましたが、やはり積もっていました。そして本日は雪が降り続いています。非常にマズイ状況です。今後の作業不能日数が全く読めません!

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8

 なんとか午前中は作業を続けましたが、既製品水路の下地の基礎砕石が凍ってしまい、まともに作業出来る状態ではありません。結局、昼からは作業ストップにいたしました。

 これ以上、雪が降ると作業車が山から下れないおそれもあります。積雪・凍結した狭い山道はかなりこわいです。 

 明日の最初の仕事は除雪になりそうです。それにしても、やはり天候には勝てません。お椿さんも、まだ伊予路に春を呼ぶダイヤルを回している最中みたいです。本日が椿さんの最終日ですから当然と言えば当然です。明日以降、暖かくなり、もう雪が降らないことを期待しようと思います。



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2005年12月25日

施工業者を決めるひとつの目安

 建築工事でも土木工事でも基本的に同じと思いますが、施工した物の端部・取り合わせ部分がきっちり出来ている業者さんは実力があると判断できます。

 もともと端部・取り合わせ部分は設計でうまく表現しきれない(設計する気がない?)ところでもあります。なんとなく端部・取り合わせ部分の仕上がりは施工業者まかせが多いような気もいたします。

 実際、意外と端部・取り合わせ部分には、見栄えと経費に影響する要素が潜んでいます。その部分の施工に失敗すれば他の部分がきれいに出来ていても それを台無しにしてしまったり、クレームの原因になったりもします。また手直し工事などが発生すれば、いらぬ経費もかかるし完成が遅れてお客様にご迷惑をかけることにもなります。

 端部・取り合わせ部分がきっちり施工できる業者は、常に完成イメージを意識しながら現場を運営できるスタッフがいて、概ね施工能力(管理も含む)がそこそこ高いと判断できます。お客様の施工業者選定のひとつの目安になるのではないでしょうか。ほんのちょっとした所に実力が出ると思います。弊社自身も他社に施工の協力をお願いする場合の目安にしています。

端部施工1

 写真は土木現場のコンクリート擁壁の1例です。この場合はいかに元の地山にうまくとりつけるかに留意しています。 土質や掘削深にもよりますが、端部を余分に掘らないようにできるだけ急な角度で掘ります。とにかくムダに掘らないということです。

 

 

 上のように掘削して施工しますと、出来上がりは下の写真のようになります。不必要に掘っていないので、構造物の取り付き具合がよい感じになりました。たまに擁壁の端部に石などを積んでいるものを見かけます。いろいろな理由が考えられますが、見栄えとしてはよくないと思います。

 それに取り合わせの石積の経費は工事費のどこにも反映されません。手間はかけたがお金はゼロということです。正直な話うまくいかない時もありますが、常に端部・取り合わせ施工にはこだわりたいと思っています。

端部施工2

端部施工3

 

 

 

 



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2005年12月15日

寒波が長い

 寒波が続いています。寒いです。

今週、工事を止めていた林道現場、本日より再開したのですが、想像以上に雪が降り出しまして、午前中で作業ストップとなってしまいました。朝は晴れていましたが3時間後はこういう状況です。

雪1

雪3

 

 

 

 

雪2

 

 

 

 

 朝は昨日よりずいぶん雪が減っていまして、日も照り、意気揚々な気分で作業開始したのですがさっぱりです。やはり、天候には勝てません。自分の努力でどうなるものでもありません。どうやら今週は林道現場の作業はあきらめたほうがよさそうです。今日の天気予報では次の日曜日が一番、気温が低いそうです。今回は長いです。12月では過去に体験したことがありません。

 現場作業にも、やはり勢いというものがありまして、着手したら継続してガンガンやりたいものです。1日やった仕事をふりかえってみてその日の成果を自分なりに判定し、満足したら理屈抜きに嬉しいですし達成感があります。でも今は、積ブロックに氷が付着してとれない状況です。仕事になりません。

 それと決定的なことがもうひとつ、現場が中止になって他に回るところが無い(人手が余ってしまう)場合、経営的にはものすごく痛手です。はっきり言ってお天気仕事ですから工場での生産のようにいきません。これが建設現場の一番の弱点ですね。

 さて、寒波の消滅を祈りつつ、また天気予報を見る事にします。



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2005年12月13日

林道現場 悪天候でストップ

 林道現場が悪天候でストップしています。例年の12月の寒波にしては長く約10日ほどまともに工事が出来ておりません。日本の上空にかなり強い寒波が居座っているようです。

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 愛媛県なので雪はあまり多くないと思われるでしょうが、施工箇所は標高700mのところなのでやはりこういう状態になります。平地に較べて4℃くらい低いようです。また風も強いので体感温度はさらにマイナス2℃くらいに感じます。最高気温が平地で6℃ならば、施工箇所は2℃で風が強いのでもっと寒く感じます。

 

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 では、なぜ作業をストップする判断をしているかと申しますと、作業条件が非常に悪くなるからです。もちろん単純に「寒くてたまらないのでつらい」のも大きな理由です。雪の多い地域の方には笑われそうですね。 施工する立場で考えた場合、安全作業と施工品質でマイナスなことが多く予想されるため現場を止めるほうが無難と判断いたしました。

 

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 現在上の写真のブロック積みを施工していますが、第1に工事材料(コンクリート・砕石など)を安全に現場に搬入できなくなります。工事箇所だけでなく現場近くの市道(市道といっても狭く、限りなく林道に近い)も似たような状況ですから荷を積んだ作業車通行は危ないわけです。

 ブロック積は、石をならべてすぐに裏側にコンクリートと砕石を投入してだんだんと積み上がっていくので材料搬入が出来ないと当然ストップになります。また現場全体が凍っているような状態なので、作業員が普通に歩いていても転倒する場合も予想されます。やはり通常に歩けない状態では現場は施工できません。また路面が凍ると重機も滑ります。これはかなり危ないので作業員との並行作業はできません。

 以外と困るのがブロックに付着した水滴が凍結してなかなかとれない事です。これは施工精度に大きく影響してきます。そのまま用いるときれいな施工はおそらくできません。ガスバーナーで溶かしながら積むのも限度があります。やってみると意外にもとけにくいのです。ものすごく時間がかかります。

 さて施工品質に係わるものはコンクリートです。共通仕様書(工事施工で必要なことをまとめたもの)にも明記されていますが、日中平均気温が4℃以下になることが予想される時は寒中コンクリートとしての対応をしないと凍害を受けたコンクリートを作ってしまうことにもなります。

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 最後に霜崩れです。切取った斜面が寒くなると表面の10cmくらいが夜間凍ります。そして昼間、日の当たる箇所や気温の高い日にその箇所がとけ表面の小石が路面に落下したりします。霜崩れはこの寒波が去った後がメインでしょうが、結構危険なのです。人間にあたるとケガは免れません。状況に応じてネットなどで安全対策をしますが頭痛の種となります。そして暖かくなるまでずっとこの状態は続きます。

 霜崩れは車のパンクの一番の原因にもなります。切り立ったナイフのような小石なのでタイヤを軽く切り裂いてしまいます。気をつけて通行しても、運の悪い日はスペアタイアの1個では足りない時もあります。

 寒波が早く去り、作業条件が通常になる事を祈りつつ天気予報を食い入るように見ている毎日です。

 



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2005年10月26日

盛土作業 余分な仕事

 現在、残土処理場で土砂を1:1.50勾配(横に1.5m、縦に1.0mの角度)で土砂を盛っています。高さ5.0mごとに1.0m幅の小段を設け、大きな土砂の階段みたいなものを作っています。

 その作業をしている重機オペレーターさん(Nさん)が非常に「うまい」のです。ここでいう「うまい」は単純に求められる形状を作るという意味ではありません。作業が早いという意味でもありません。この重機オペレーターさんは余分な仕事(お金を貰えない仕事)を殆ど作りません。それでいて作業スピードも速く、形状も正確です。だから「うまい」のです。私が見た中では最高です。

m1

1.左図のように、土の大きな階段を重機(バックホウ)で作っていきます。

 

 

m2

2.斜面の長さは一段当たり約9.0mです。1回では重機の腕が届かないので、2回に分けて斜面を締め固める作業を行います。重機で土砂を盛り だんだん上がっていきます。

 

 

m3

3.余分な仕事が発生するのは、1回目の斜面締め固めが完了し、2回目の斜面締め固めをする時です。

 

 

m4

4.だいたいのオペレーターは仕上げた斜面に対しては、もうそれ以上何も考えず(余分な仕事を発生させない対策をとらない)に、そのまま上部斜面の仕上げに入ります。

 

 

m5

5.その結果どうなるでしょうか。物は上から下へ落ちます。つまり盛土をするための土砂が斜面を転げ落ち、小段へたまっていくのです。ひどい時は小段の高さが変わってしまうほど落とすオペレーターもいます。それで済む場合は構いませんが、通常 小段には計画高があり、土砂が落ちる事で高さが変わると規格値をオーバーしてしまいます。

 仕方がないので土が多量に落ちた場合は人力にて土砂除去作業を致します。ここで設計上で反映されないコストが発生いたします。オペレーターの中には、「土砂が落ちるのは当たり前や」と言い、最初から始末をする気のない人もいます。でもオペレーターNさんの場合は殆ど落ちません。落としません。

m6

6.ではどのような方法で、オペレーターNさんは対応していたのでしょうか。特別新しい方法ではありませんでしたが、確かに理にかなっていました。下部の仕上がった面の天端を10cmほど押し出すのです。こうする事で土砂の受け部分が出来ます。土砂が落ちにくくなるのです。

 

m7

7.土砂が留まりやすくなった事で小段への落下が最小なっただけでなく、斜面のつなぎ箇所をしっかりと締め固めでき、強度もあがります。最後に押し出した箇所をしっかり押さえ込み完了です。非常にいい方法ですね。

 

盛土1

8.このような感じで作業しました。ここは最初土木現場 パイプ内部 土砂除去1で紹介した箇所です。

 

 

 

盛土2

 

 

 

 



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2005年10月19日

林道現場 木材 搬出方法

 本日は、林道現場の木材搬出が非常にうまくいったので紹介してみたいと思います。別に新しい事をしたわけでもありません。林道工事の特性を考え、本工事(切土・残土処理)の施工の1部分として徹底的に意識し作業したことがよい結果となりました。特別に木を出すという意識ではなく、今日はたまたま土砂でなく木を出す工程になったと考えて作業しました。

u11.左の図ように木が生えている山に林道を開設します。今回の施工範囲には、約400本余りのヒノキとスギがありました。図ような形で山を切り取り、林道を作ります。

 

 

 

u2

2.ヒノキやスギは、1本当たり約15mから20mくらいの高さがあります。伐採した木は基本的に木材として出荷します。出荷するためには、木の枝をはらい1本あたり3m〜4mの長さにします。この作業は木を切った場所で行い、図のように林道施工予定内に木がたくさんたまります。

 

 

 

u3

3. 15mの木が400本で1本あたり3mの長さのものが3本取れるとして400×3=約1200本の木材がでます。このうち出荷できそうなものは900本くらいでしょうか。この木材をいかにロスなく施工予定範囲外に出せるかが、工事進捗と現場利益確保につながります。最初に重機が安全走行できる限界幅で土砂切取りトップまで進入します。

 

 

 

u4

4.集材作業開始です。出荷出来そうにない不良な木材を土中に打ち込み、また切株を利用して木材集積場所を予定林道と平行に作ります。集材した木が転げないように集積場所を作ります。この時、木に土砂などがかからないように注意します。木に土砂が噛みこむと市場がとってくれません。製材機の歯が損傷するからです。

 

 

u5

5.今度は集材箇所の高さと同じになるまで、切土・残土処理作業をして道を下げていきます。この時はダンプカーが安全走行できる道幅が確保されています。以下は写真でどうぞ。

 

 

 

u16

6.  5の状況の写真の遠景です。安全に走行出来ています。バックで進入しても問題ありません。

 

 

 

u17

7.  5の状況の写真の近景です。集積場所と道の高さが同じになりました。そして奥にさらに進んで行きます。このような感じの木材集積箇所が切土・残土処理作業と同時進行で数箇所出来てきます。

 

 

u18

8. そして、さあ、ダンプに積み込みです。実に楽に、しかも安全に積込できます。

 

 

 

u19

9. 別な場所の木材仮置き場に運びます。この一連の作業で計3回、日数として2日で全て施工範囲外に木材を出せました。非常にいいペースで作業完了できたので、気分的にちょっと調子にのりそうです。

 

 

u20

10.最終工程です。専門の木材運搬の方に取に来てもらいます。これから市場へGOです。ところで木材運搬専用車は見ていてかなりおもしろいです。木をまるで手で掴むようにトラックに積み込んでいきます。先がくるくる回り、角度も自由自在です。

 

 



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2005年09月17日

土木現場 運搬の苦労2

 前回に続いての運搬の苦労2となります。今回は、林道現場です。前回の土木現場 運搬の苦労1は山腹工についてでした。山腹工では、運搬の苦労(施工場所まで歩いていくしんどさも有り)は最初から最後までずっと続きます。それと比較すると、今回の林道の場合ひとつの種類、施工箇所だけなので はるかにましですが、やはり苦労していますので記事にしてみました。林道1

写真で「黒いもの」が見えますが、これは工事に使う砕石(30mmくらいの石)を施工箇所に運ぶための仮設パイプです。写真左下隅が施工位置、右上隅が車で行ける最終点です。施工ではこの最終点から施工位置まで如何にロス(材料・時間)なく材料を運べるかを考えなくてはいけません。

 

林道2

仮設パイプ下側から見上げた状況です。重機で砕石を投入しています。パイプ先から砕石が機関銃で打ったように出てきます。危ないので穴を掘り、砕石が溜まるところをつくります。当然、砕石が出終わるまでは近くに寄りつけません。当たり前の話ですが、物は上から下に落ちます。砕石をコストをかけずにより近くまで運搬するための仮設です。もちろん落下地点から施工箇所までは、重機運搬です。

 

林道3

砕石は小さいので仮設パイプで流せる事ができますが、栗石(15cm程度)は、大きいのでパイプが壊れてしまうため、この仮設は使えません。この場合は直接、道よりダンプアップします。栗石が転げすぎないように土堤を作り、作業員が待避してから落とします。悲しい事に山の途中で確実に栗石が引っかかります。それを途中に配置した重機で落とし、やっと下に到達です。別な重機でそれを拾い集め施工箇所まで自走して運搬していきます。

 

林道4

苦労して材料を運搬して施工している構造物がこれです。砕石はパイプの巻立て、栗石は鋼製枠の詰石として用います。

条件のいい場所は、ダンプ→重機→施工箇所で済みますが、このような場所では別の手間が発生し、時間とコストが通常よりかかります。これを「運搬の苦労」と言ってみました。でも山腹工ほどの苦労ではありません。苦労の期間がわずかだからです。それにもうすぐこの施工箇所は完了です。



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2005年08月23日

土木現場 パイプ内部 土砂除去2

土木現場 パイプ内部 土砂除去2 。前回の続きの日報です。

8/17(水)     盆休み明け最初の作業日。本日は消防ポンプで上流側より攻める予定。高圧洗浄機では水量が不足なので、詰まっている土砂と同体積の水を短時間で流入させ、一気に土砂除去を行う予定。この現場は水がないところなので、水タンク2基(2m3)と生コン車3台分の水(6m3)計8m3の水を流し込む事にした。

 一気に土砂が流れ出す事を想像しながら消防ホースを力強く握り締め放水開始。15分後、詰まった土砂は少しも動いていなかった。理由を考えてみると、この土砂詰まりした管は2/3有孔管。つまり穴が開いている管である。パイプ内部に少しは水がたまるが、それ以上に孔から水が出てしまう。100%水が有効に作用しない。全体的に土砂が湿った程度。ものすごく落胆しつつ、作業をやめる。本日0m。累計47.0m/80m除去完了、8/13(土)と変わらず。

8/18(木)     基本に戻り、下流側より再度挑戦する。但し今度は押し込む部材を鉄管、その接続は専用部材を用いる事にした。鉄管先に高圧洗浄機の先を固定しバックホウで押し込む。30m程度進んだところでホースの動きがおかしくなった。一度、鉄管を引き抜き確認したところ、洗浄機先がまた破損。2回目である。今度はノズルなしの状態で再度押しこんでいく。50m付近から順調に土砂が流れ出ていく。非常に気分がよい。60mを越したあたりから、押し込む時に鉄管が曲がりだす。ものすごい力がかかっている。出したり引いたりしながら、ついに65m到達。

 結局、突っ込む部材にかなりの強さが必要な事が判明。暗渠パイプ内で鉄管がらせん状になっていた。累計65m/80m除去完了

鋼管押し込み鋼管押し込み2

 

 

 

 

8/19(金)    残り15mとなり、昨日の段取りで下流側よりパイプを押し込んでいく。パイプがかなり曲がるので、出したり引いたりしながら徐々に進んでいく。土曜日に上流側より押し込んだパイプがすべて出てくる。しかし、連結した鉄管距離はパイプ延長より長いのにまだ上流側よりでない。昼過ぎに確認に行くと詰まった土砂がかなり沈下し、下流側が薄っすらと見える。ついに貫通の時が来たようなので、上流側から消防ポンプで放水する事にした。喜びに震えながら最後の放水開始。ついに貫通、下流がはっきり見える。パイプ延長より鉄管延長が長いのに外に出なかったのは、継手がずれていたからだった。竹では持たないはずである。今晩は、ささやかに祝杯

消防ポンプ

見えた

 

 

 

 

8/20(土)    本日は仮設材料の撤去と仮設土砂流入防止スクリーンの設置

上流仮設スクリーン

 

 

 

 

8/23(火)    本工事を再開。土砂除去後を発注者監督に確認してもらい、新設暗渠パイプ基床部分整正も同時に確認してもらう。

本工事開始

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2005年08月22日

土木現場 パイプ内部 土砂除去1

 林道現場の暗渠パイプに詰まった土砂の除去に非常に苦労しました。既設の暗渠管で径600です。今回の工事で下流側に約60m、暗渠パイプを新設するので、どうしても上流側の既設暗渠管内部の土砂を除去しなくてはなりません。最初は入り口と出口が少し埋まっているのだろうと思っていました。でも実際は既設暗渠管80mの全部に土砂が詰まっていたわけです。昨年の連続台風で出口が埋まり、入口から次々と土砂が流入して、ぎっしりとパイプ内で詰まってしまったようです。

上流着手前

上流パイプ内部

 

 

 

 

水の入口(上流側)です。全く入口が見えません。入口部をバックホウで掘削し、パイプ内部を手掘りで約1.5m程度掘ってみました。なにか管全体にぎっしり土砂があるようです。悪い予感がします。

下流着手前

下流側掘り出し

 

 

 

 

水の出口(下流側)です。全く出口が見えません。かなりの量の土砂で埋まっています。出口が完全に塞がれた状態です。バックホウで出口(下流側)を掘り出します。

 この時点では悪い予感はしましたが、どうせ入口・出口付近だけだろうと、かなり楽観的に考えていました。しかし予想は完全に外れ、以下の作業日報のようになってしまいました。

Φ600パイプ内部 土砂除去作業日報

竹の先

竹押し込み

 

 

 

 

8/10(水)午後  上流側を約1.5m手堀りし、高圧洗浄機にて水を流してみる。全く変化無し。鋼管をバックホウで突っ込んでみる。鋼管が曲がりそうになったので方針変更、下流側より作業することにする。高圧洗浄機で下流側より水を噴射、あっさり5m分の土砂が流出。直接水の当たらないところはびくともしない。 累計6.5m/80m除去完了

8/11(木)     竹を調達しそれをつないでいき、詰まった土砂の末端に水を直接当て、土砂のバランスを崩して水ごと下流側に土砂を流す方法を行う。竹の先には、洗浄機の先を固定した。順調に土砂が除去されて25m程度進む。土砂が詰まっていないフリーな側なのでおもしろいほど土が出ていく。累計31.5m/80m除去完了

8/12(金)     昨日と同様に下流側から土砂除去作業。本日で作業完了さす意気込みだったが、思ったより除去距離が伸びなかった。約15m程度。先端にかかる力が大きく、洗浄機の先が破損。竹を針金で固定していたが、強度的に持たず3回ほど組んだものがバラバラになってしまう。これ以上の距離は竹等では無理と判断。パイプ内部に入っての確認は、酸欠のおそれが考えられるので、やらない事にした。累計46.5m/80m除去完了

8/13(土)     盆休みだったが昨日、現場で相談し本日も除去作業する事にした。気分を変えるのと、残80.0−46.5=33.5mなので上流側より鉄管を押し込み、それを動かして土砂を緩める作業を行ってみる。目的は土を緩める事で、土砂が流れ出てしまう事。結果は、鉄管は入るが土砂の中で連結部が移動中外れてしまい、目に見える効果はなし。鉄管内に水を流入させるが、びくともしない。全体的に土砂が湿ったかもしれないという程度。落胆しつつ、盆休みを迎える。本日0.5m。累計47.0m/80m除去完了



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2005年07月28日

木製 工事看板

 林道工事現場に木製工事看板を初めて設置してみました。
 
林道現場だから山間部です。
     ↓
山間部にはがたくさんあります。
     ↓
にはりっぱな部材になるものもありますが、間伐材になるものも多いです。
     ↓
間伐材はその使い方で、非常に有効に使えます。
     ↓
有効な使い方の1例として工事看板に利用してみます。
     ↓
工事看板でもあまり見ない木製工事看板です。
     ↓
木製工事看板は設置してみると良い感じです。現場のイメージアップにつながります。
     ↓
イメージアップだけでなく木材再利用にもつながります。
     ↓
再利用ですから、微力ながらも地球環境に貢献です。
 
看板1
看板2
 
 
 
 
 


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2005年07月05日

林道開設工事

 6月末に新しく林道開設工事を受注しました。自社の手持ち土木工事が殆ど完了していたので、助かったのと同時にうれしい気持ちで一杯です。施工会社は、やはり工事が途切れてはいけません。  我社の担当は私になりました。二年ぶりの林道工事です。今の時期、長いもの(ヘビ)が心配で、もうびびってますが、目標利益に向かって戦術を考えてます。  現在、早期の着工に向けて施工計画を作成中です。設計書を照査中ですが、なにか提出すべき書類が増えたみたいです。若干、あせりを感じながら作業を進めています。

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